「生物の無生物のあいだ」

生物と無生物のあいだ (講談社現代新書)

生物と無生物のあいだ (講談社現代新書)


「生物とは何か?」をテーマに分子生物学の研究を平易に書き記したベストセラー。


「研究者っていいですよね。自分の好きなことをしてお金がもらえるんだから」(p83)
僕もホントその通りと思っていたけど、研究の世界も、2番手は無意味といわれるような
競争社会なんだなと、この本をよんで納得した。


とくにDNAを巡る、ワトソン・クリックと、Rフランクリンの話は興味深い。
それに、分子生物学という、初心者には高度で難解な分野を、わかりやすく、
それに詩的に書き記す筆者の文章にも感嘆します。